安定したゴルフショットをするためには、毎回同じ再現性の高いゴルフスイングができるようになることが重要です。
あなたは、ゴルフレッスン書を読んでいて、毎回同じ再現性の高いゴルフスイングができているでしょうか?
僕は、今までいろんなゴルフレッスン書を読んできて、いろんなゴルフスイングを試してきましたが、どうしても毎回同じ再現性の高いゴルフスイングができませんでした。
ある日は、いいショットが打てるんですが、別の日に同じスイングをしているつもりでも、いいショットが出ないんです。
毎回、スイングの感じが違って安定しないんです。
その原因が何なのか、何年も考えながらスイングの練習をしていてようやく気づいたのです。
それは、ゴルフレッスン書で解説している内容が曖昧なことです。
例えば、
「右足に体重を移してバックスイングしてください」
これでは右足のどこに体重をかければいいかわかりませんよね。
そこで今度は、「どこに体重をかければいいのか」をいろいろと調べてみると、
- 右足の母指球
- 右足の踵
- 右足土踏まず
とレッスン書によって様々です。
どれを信じたら良いのか・・?
また、スイング全体の解説では、
「バックスイングは右足、フォロースイングは左足の二軸である」
と書いてあるものや、
「バックスイングからフォロースイングまで一軸である」
と書いてあるものなど、レッスン書によって全く違います。
これでは、いろんなレッスン書を読めば読むほどわからなくなってしまいます。
そこで、僕はそれぞれのレッスン書で、「なぜそう書かれているのか」、「それをするとどういうショットになるのか」を自分なりに分析しました。
そして、毎回同じスイングができる再現性の高いスイングをするために、
★ 意識して動かさなければいけない体の部位とその動き
と
★ その結果、体はどのように無意識に動かされるのか
をレッスン書やゴルフ雑誌、DVDで学びながら、いろいろと試してきました。
そして、ゴルフ練習場やゴルフコースで何十回も試してきて、少しずつ修正や改良を加えながら、ようやく毎回同じ再現性の高いゴルフスイングの基本ができました。
このゴルフスイングの基本は、決して目新しいものではなく、新しい理論でもありません。
ただ、どのレッスン書もわかりやすく解説してくれなかった
★ 意識して動かさなければいけない体の部位とその動き
と
★ その結果、体はどのように無意識に動かされるのか
が明確になった、『わかりやすいゴルフスイングの基本』をこれから解説していきたいと思います。
これらは決して難しいものではなく、むしろ単純な動きで成り立っています。
その誰でも簡単に毎回同じゴルフスイングができる方法とコツを解説していきますので、よろしかったら試してみてください。
アドレス
スイングを開始する前には、必ず正しいアドレスをすることが最も重要です。
アドレスについては、ゴルフのアドレスの基本は?守るべき順序と重要な4つのポイント!で解説していることだけ行えば大丈夫です。
バックスイング
バックスイングについては、『クラブを直接動かす部分』と『体幹の部分』は別々に分けて覚えた方がわかりやすいので、別々に説明します。
スイングは、これから説明する『クラブを直接動かす部分』と『体幹の部分』の動作を同じタイミングで行うだけです。
『クラブを直接動かす部分』の重要な動作
バックスイング始動時は、ゴルフのバックスイングの始動方法!始動の重要な2つの動作とは?で解説したとおり、以下のことだけ意識して行ってください。
- クラブヘッドの重心ポイントを意識する
- 写真1の右手の青◯部を支点にして、左手の赤◯部を地面方向に押しながら始動する(右手を動かす意識はない)
- ②の動作によりクラブフェイスが自然と開いていくので、そのままクラブヘッドの重心ポイントを、アドレスの位置から30cm後方までターゲットラインに沿って始動させること意識する
写真1 青◯部を支点にして赤◯部を押す
写真2 赤◯部押す場所の詳細
これ以外のことは意識しません。
その結果、写真3のように青◯部を支点にした赤◯部での押し(コッキング)が続きながら、クラブヘッドが上がっていきます。
写真3 トップでの両手首のコッキング
左手の赤◯部の押しは、始動時に地面に押し付けることを意識するだけで、ハーフスイング(グリップが右腰の高さまでのスイング)は完了します。
フルスイングでは、更に右肩甲骨を背骨に寄せていく(肩甲骨を閉じる)動作を加えていくことで完了します。
『体幹部分』の重要な動作
ゴルフのバックスイングにおいて、体幹部分の重要な動作は、ゴルフのバックスイングの始動方法!始動の重要な2つの動作とは?で詳細に解説していますが、アドレスで両足の親指つけ根に体重をのせている状態から、おへそを右足親指の付け根に向けて動かすと同時に、顔(顎)を左足親指の付け根に向ける動作を行います。
この動作を『入れ替え動作』と言います。
『入れ替え動作』については、ゴルフスイングの基本!体重移動は意識して行ってはいけない!?で詳しく解説していますので、よろしかったらご覧ください。
切り返し
切り返しでは、次に説明する動作を行います。
ちなみに、写真3は切り返しの時の形です。
写真3 トップでの両手首のコッキング
切り返し前のトップでは、無意識に右手の親指と人差し指でできた写真3のV字部でゴルフクラブが支えられている状態です。
ゴルフのダウンスイング直前に下半身の切り返しの動作を行います。
その詳細ついては、ゴルフダウンスイングの基本!切り返しのタイミングとそのコツは?で説明していますが、
バックスイングでターゲット方向に背中を向けた状態をキープしながら、左肩を左足親指の付け根に向けて動かす!
切り返しの動作はこれだけです!
ダウンスイング
ダウンスイングからインパクトの間においては、意識して行う動作は、体幹部分の『入れ替え動作』です。
ダウンスイングでの『入れ替え動作』についても、ゴルフスイングの基本!体重移動は意識して行ってはいけない!?で詳しく解説していますが、おへそを左足親指の付け根に向けて動かすと同時に、顔(顎)を右足親指の付け根に向ける動作を行います。
クラブを持つ腕は『入れ替え動作』のときには重力に任せて無意識に下ろします。
インパクト
インパクトは、ダウンスイングからの続きなので、意識して行う動作は、体幹部分については『入れ替え動作』です。
クラブを持つ腕は、次の3点を意識して同時に行います。
- 左手の中指と人差し指をしっかり手首側に引き付けながら、左手首を外旋させる。
- 右手の拇指丘を意識して地面へ押し出しながら、右手首を内旋させる。
- クラブフェイスを閉じながら、クラブヘッドの重心ポイントを、アドレスの位置からターゲットラインに沿って前方へ30cm押し出す。(インパクトゾーン)
これらを行うタイミングは、ダウンスイングしている手がアドレス時の手の位置まで、下りてきた時です。
それ以外のことは他のことは意識せずに、上記の3点のみ同時に行うことだけ意識を集中させてください。
また、ヘッドアップを防ぐ方法として、ポイントの3番目に書かれいるヘッドの動きにおいて、インパクトゾーン(写真4~6)であるインパクト直後30cm先までヘッドを見続けて下さい。
写真4 インパクト直前
写真5 インパクト
写真6 インパクト直後
このヘッドアップ防止法はとても重要ですので、繰り返し練習し、必ず体に覚え込ませてください!
フォロースイング~フィニッシュ
インパクト後、フォロースイング~フィニッシュでは、インパクトのときの『入れ替え動作』でおへそを左足親指の付け根に向けて動かすと同時に、顔(顎)を右足親指の付け根に向ける動作を行った後、これ以上おへそが横スライドできなくなったら、おへそをターゲットに向かって突き出します。
この動作によって、無意識に腰が回ります。
おへそをターゲットに向かって思いっきり突き出すと、腰が速く回りますので、飛距離もアップしますよ!
スイングのリズム
スイングのリズムは、「イチ、ニー、サン」の三拍子のリズムでスイングします。
アドレス(イチ)
バックスイング(ニー)
インパクト(サン)
スイングのリズムはとても重要です。
三拍子の速さは、初めはゆっくりで練習し、慣れてきたら少しずつ速くしていきます。
実際のショットのときの三拍子のリズムは、自分が心地いいリズムで打ってください。
三拍子を声に出して口ずさみながら練習した方がリズムがとりやすいと思います。
やりやすい方をいろいろ試してみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ゴルフスイングは、シンプルで再現性が高いスイング動作を身に着けましょう!
再現性のあるスイングをすれば、ナイスショットの確率が上がります。
この『シンプルで再現性が高いスイング動作』を確実に身につけるためには、ゴルフ上達の思考法!練習時間が短くてもスコアを縮める方法で解説しているように、はじめの1ヶ月はボールを打ってはいけません。
『シンプルで再現性が高いスイング動作』について、体のどこをどう動かせばいいか身につくまではボールを打ってはいけません。
これが、ゴルフ上達の近道です。
また、忙しいビジネスマンが短い練習時間でも上達するための習慣については、【重要】『ゴルフ上達』と『ビジネスでの活躍』に必要な共通の習慣をぜひご覧くださいね。
この習慣は、ビジネスマンが活躍するために重要な習慣でもあります。
初めは慣れないかもしれませんが、練習回数を重ねていけば必ずできるようになりますから、頑張っていきましょう!
「安定して飛距離が出るゴルフスイング!上半身の基本動作の練習方法」の「ダウンスイング~インパクト」で述べられている{右手と左手の入れ替え}と、この記事の「切り返し」で述べられている{バックスイングでターゲット方向に背中を向けた状態をキープしながら、左肩を右足親指の付け根に向けて動かす}のイメージがどうしても一致せずに混乱してしまいました。
布田さん、コメントありがとうございます。
「切り返し」で述べられている{バックスイングでターゲット方向に背中を向けた状態をキープしながら、左肩を右足親指の付け根に向けて動かす}の右足親指つけ根は「左足」の誤りです。大変申し訳ありません。
関連記事も含め修正しておきました。
この「切り返し」について、補足しておきます。
切り返しで「左肩を左足つけ根に向けて動かす」意味は、この動作にを実際にやっていただくとわかると思いますが、体の重心が左に移すための準備動作になります。この動作で体が左側に倒れ込む感じになると思います。
意識して左側に倒れ込むと体の左への移動が大きくなり、体がブレてしまうので、このような表現にしました。
「左肩を左足つけ根に向けて動かす」を別の表現をすると、「左肩を左足つけ根にのせる」と言うことになるでしょうか。
ご指摘いただいたおかげで、誤りに気づきました。ありがとうございます。
これからも、不明な点等、遠慮なくご連絡ください。
よろしくお願いします。
ショーン様
ご丁寧な返信ありがとうございます。お陰様で疑問点がすっきり解消した上に、補足していただいた内容でよりイメージがはっきり捕えられました。これからもレッスンの際の参考にさせていただきます。