最近、正しいゴルフスイングを習得するために、「ビジネスゾーンをマスターしましょう!」と言われることが多くなっています。
そこで、僕は、ビジネスゾーンをマスターするために、いろいろなゴルフレッスン書やネットでのゴルフレッスンを学んできました。
そして、教える人によって、少しずつ解説している内容が違うことがわかってきました。
では、どのレッスン(解説)の『ビジネスゾーン』がいいのか?
それを見極めるために、僕は、様々な『ビジネスゾーン』の基本動作を時間をかけて試してきました。
その結果、再現性が高い『ビジネスゾーン』の基本動作を習得することができましたので、これからそれを解説していきますね。
ゴルフスイングの『ビジネスゾーン』については、初心者向けにゴルフのビジネスゾーンとは?スイングの基礎を固める練習方法!を解説しています。
今回の解説では、シングルプレーヤーのような上のレベルを目指す方のために、毎回同じスイングができ、安定したショットが打てるようになる『再現性が高いスイング』を極めることができる、高いレベルの最新の『ビジネスゾーン』を解説していきます。
Contents
最新の『ビジネスゾーン』で重要なポイントは3つ!
一般のゴルフレッスン書などでよく見かける『ビジネスゾーン』の解説では、
- 「時計の針で9時から3時までの振り幅で、スイング動作を練習しましょう」
- 「バックスイングで腰の高さから、フォロースイングで腰の高さまでのスイングの振り幅で、腰を回転させましょう」
という、詳細な体の動かし方が曖昧なものがほとんどです。
中には、
- 「バックスイングでクラブヘッドが腰の高さまできたときに、クラブヘッドのトゥが上(空)を向くようにスイングしましょう」
- 「フォロスイングでクラブヘッドが腰の高さまできたときに、クラブヘッドのトゥが上(空)を向くようにスイングしましょう」
と、少し詳しく解説しているものもあります。
しかし、僕が様々な『ビジネスゾーン』を研究した結果、より再現性が高く、高い技術レベルの『ビジネスゾーン』の基本動作をマスターするためには、
- 正しい手の部分の動かし方
- 正しい体幹部分の動かし方
- 『手部分』と『体幹部分』を動かすタイミング(リズム)
この3つのポイントをしっかり覚えて、これを繰り返し練習するだけでいい、ということがわかったのです。
バックスイングやフォロースイングでクラブヘッドが腰の高さまできたときに、クラブヘッドのトゥが上(空)を向くように意識してスイングする必要はなく、この3つを覚えることで、結果として、無意識にクラブヘッドのトゥが上(空)を向くようになるのです。
それでは、これらについて、詳しく解説していきましょう。
『ビジネスゾーン』でのスイング動作の振り幅
まず、ゴルフスイングを習得するためのの基本動作『ビジネスゾーン』でのスイングの振り幅について、解説しておきます。
『ビジネスゾーン』でのスイングの振り幅は、
- バックスイング完了は、クラブシャフトが時計の針で8時(結果的に9時)を指すぐらいまで
- フォロースイングスイング完了は、クラブシャフトが時計の針で4時(結果的に3時)を指すぐらいまで
という意識で、練習してください。
この『時計の針で8時から4時まで』の意識でスイングしても、実際には、クラブヘッドの重みによる慣性力で、『時計の針で9時から3時まで』無意識に振ってしまいます。
だから、意識してスイングする振り幅は『時計の針で8時から4時まで』でいいのです。
その実際のスイング画像がコチラです↓↓
その実際のビジネスゾーンスイングのスロー動画がコチラです↓↓
正しい手の部分の動かし方
正しいグリップについては、ゴルフスイングで安定して飛距離も出るグリップ方法【中・上級編】で詳しく解説していますので、こちらをご覧くださいね。
この正しいグリップができていることを前提に、『ビジネスゾーン』でのスイング動作において、実際に手の部分のどこをどのように動かせばいいのか、正しい手の部分の動かし方を詳しく解説していきます。
アドレス
アドレスについての詳しい解説は、ゴルフのアドレスの基本は?守るべき順序と重要な4つのポイント!をご覧くださいね。
正しいグリップでは、左手親指先の腹(写真1の青◯部分)をグリップの上面に置いています。
アドレスの時には、その左手親指先の腹をボールのライン上に置いているイメージで構えます。
また、アドレスにおいて、足の裏のどこで支えて構えるかも重要です。
これについては、ゴルフのアドレス時の体重はつま先側とかかと側のどっちがいいの?で詳しく解説していますので、ご覧になり実践すると、より安定したスイングができますよ。
バックスイング
バックスイングでは、アドレスの時に構えた左手親指先のつけ根を支点にして、左手小指側の写真2の緑◯部分(写真3の緑◯部分)でグリップの上面を地面へ向けて押し込みながら、右手薬指(写真4、写真5の赤◯部分)でグリップの下面を引き上げます。
このとき、アドレスの時にボールのライン上の位置に置くイメージで構えていた左手親指のつけ根は、ターゲットラインに平行のラインに沿ってボールの右側へわずかに動くイメージとし、左手親指のつけ根の支点の動きは最小限にしてバックスイングをします。
バックスイング完了時のイメージ写真がコチラです。
バックスイング完了時は、クラブヘッドのトゥが上(空)を指しているのが正しいスイングです。
ダウンスイング~インパクト
ダウンスイング~インパクトでは、左手親指のつけ根を支点にして、左手小指側の写真2の赤◯部分(写真3の赤◯部分)でグリップの下面を引き上げながら、右手親指の拇指球(写真8の青◯部分)でグリップの上面を地面へ向けて押し込みます。
このとき、アドレスの時にボールの真上の位置に置くイメージで構えていた左手親指のつけ根は、ターゲットラインに沿ってボールの左側へわずかに動くイメージとし、左手親指のつけ根の支点の動きは最小限にしてダウンスイング~インパクトをします。
インパクト後、フォロースイング完了時のイメージ写真がコチラです。
フォロースイング完了時は、クラブヘッドのトゥが上(空)を指しているのが正しいスイングです。
正しい体幹部分の動かし方
正しい体幹部分の動かし方については、最新・ゴルフスイング!シンプルで再現性が高い体幹部分の基本動作で解説している最も重要な『体の入れ替え動作』を行うだけです。
『体の入れ替え動作』の詳しい解説は、こちらをご覧いただき、習得してくださいね。
『ビジネスゾーン』でのスイング動作における正しい体幹部分の動かし方は、通常のスイングと全く同じです。
ただし、『ビジネスゾーン』でのスイング動作では、通常のスイングよりも振り幅が狭くなるので、『体の入れ替え動作』の左右の入れ替え幅もそれに合わせて狭くします。
正しい体幹部分の動かし方については以上です。
『手の部分』と『体幹部分』を動かすタイミング(リズム)
『手の部分』と『体幹部分』をどのようなタイミング(リズム)で動かすのか、について解説します。
『手の部分』と『体幹部分』それぞれを動かすタイミング(リズム)は、
- 『体の入れ替え動作』のバックスイング開始と同時に、左手親指つけ根を支点にして、左手小指側のつけ根の膨らみ部分で、グリップの上面を地面に向けて押し込みながら、右手薬指のつけ根から第2関節の間の部分で、グリップの下面を引き上げる
- 『体の入れ替え動作』のダウンスイング開始と同時に、左手親指つけ根を支点にして、左手小指のつけ根から第2関節の間の部分で、グリップの下面を引き上げながら、右手親指と人差し指のV字部分でグリップの上面を地面に向けて押し込む
というタイミングでそれぞれ、同時に動かすことを基本とします。
ただし、これらの動作に慣れてくれば、もっと飛距離を伸ばすために、『体の入れ替え動作』の後にワンテンポずらして手の部分の動作を行うスイングリズムもあります。
これについては、今解説すると混乱し、消化不良を起こす可能性があるので、今回は解説しません。
また別の機会に上級編としてお伝えしていきたいと思います。
それでは、今回の内容は、ゴルフスイング上達に欠かせないとても重要な基本動作ですので、頑張って繰り返し練習し、マスターしましょう。
ゴルフスイングの『ビジネスゾーン』をマスターすれば、ゴルフスイングの7~8割は完成です!
このゴルフスイングの『ビジネスゾーン』をマスターする上で、バックスイングからフォロースイングにかけて、イメージしておきたいクラブヘッド軌道があります。
その詳細については、再現性が高いゴルフスイングをするのための正しいクラブヘッド軌道とゴルフスイングでクラブヘッドが無意識に正しい軌道を描く方法で解説していますので、合わせてご覧いただくとより完成度が高いスイングを身につけることができますよ。
そして、日頃の通勤中にできるゴルフの基礎トレーニングとして、ビジネスマンが通勤中やスキマ時間にできるゴルフトレーニング方法を行ってみてください。
あなたのゴルフが劇的に変わるかもしれませんよ!
コメントを残す